【第1回】突然始まった介護と、私の在宅ワーク~介護の始まりは突然に~

こんにちは。私は認知症の父を施設に預け、子育てをしながら在宅ワーカーとして働くことを目指しているイチです。1年前までは、まさか自分が介護のために長年続けた仕事を退職し、在宅ワークの世界に飛び込むなんて考えもしませんでした。

これから全4回にわたって、私の体験談を紹介していきます。1回目となる今回は、そんな私の介護の始まりと、その際に感じた戸惑いについてです。

始まりは1本の電話から

当時私は育休から復帰し、仕事と子育てに奮闘中。一方、父は車で1時間ほどの距離の実家で一人暮らしをしていました。

そんな折、勤務中に突然知らない番号から着信があったのです。

「お父さんの具合が悪そうなので声をかけましたが、どうも様子がおかしいです。迎えに来られませんか?」

電話口の相手は、外出中の父の異変に気付き、父が持つ携帯の履歴を見て連絡をくれたのでした。

仕事を早退し、慌てて駆けつけると、そこには明らかにいつもと様子が違う父が待っていました。表情が乏しく、身体はふらついており、自分が何故ここにいるのかもうまく説明できないようでした。

まだ後期高齢者という年齢でもなく、最近まで仕事をしていた父。予想外の姿にショックを受けつつ病院へ連れて行った結果、中等度まで進行した認知症と診断されたのです。

突然の介護への戸惑い

思いがけず始まった介護生活。一番戸惑ったのは、そもそも何から手をつけるべきか、どうすべきか全くわからなかったことでした。何の根拠もなく、介護はまだ先の話だと思い込んでいたのです。介護と一口に言っても、日常の世話や要介護認定の申請、病院の付き添いや実家の管理等、やることは多岐にわたります。

困ったらまず声をあげよう

そんな知識ゼロ、心構えゼロの状況で向き合うことになった介護でしたが、私が心がけたのは、とにかく周りの人に困っていることを知ってもらおう!でした。そうすると自然と相談機関や介護サービス等の情報が集まり、味方が増えてきました。

おかげで父に合った施設への入居も決まり、今では少しずつ落ち着いた生活を取り戻せています。退職をためらう私に、在宅ワークの存在を示して背中を押してくれたのも、そうやって相談したうちの一人でした。

まとめ

予告なく始まることもある介護。未だに失敗したり、不安を感じたりすることもありますが、在宅ワークが私の支えになっています。これからも周りの人の助けを借りながら、無理なく介護と仕事、子育ての両立を続けていきたいです。

次回は、介護の始まりに私が行ったことについて詳しくお伝えします。

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