病室からお届け!母と子の奮闘記〜4.病院で考えた“働くこと”~

こんにちは!病室から今日もお届けします。
前回は、長い入院生活が始まってからの毎日について書きました。
今回は少し視点を変えて、“母である私自身のこと”――息子の付き添いをしながら改めて考えた「働くこと」についてお話しします。
会社に伝えた“退職の気持ち”と、意外な言葉
息子の病名が分かったその日、私はすぐに勤めている会社へ電話をしました。
「ご迷惑をかけるので、いったん退職させてください」と伝えると、上司は「そんなこと言わないで。息子さんが落ち着いたら戻ってきて。休職扱いにしましょう」と言ってくれたのです。その言葉に救われて、号泣してしまいました。今までの自分の頑張りが救われたようで……。
“働く場所”というより、“支えてくれる人たち”がいる職場のありがたさ。
かけていただいた言葉にどれほど救われたか、今でも忘れられません。
つながっていた、過去の経験
私は昨年の7月ごろより、とある会社でSNS運用や動画編集などの仕事をしています。
実はこのスキル、現在の会社に入る前にキャリア・マムで在宅ワークをしていた頃に身につけたものでした。
当時は育児の合間にコツコツ作業していましたが、その経験が今の仕事にしっかりとつながっていました。
「過去の自分、ありがとう」と思う瞬間が何度もあります。
働きたい気持ちと、現実のギャップ
入院中も少しでも会社の手伝いができればと思い、パソコンを開いて作業分担を考えたこともありました。
でも、検査や処置のタイミング、息子の体調によって毎日の付き添い生活のリズムはバラバラ。他のメンバーと仕事に関する連絡や話し合いの時間を合わせるのが難しいと思い、泣く泣く断念しました。
“働きたいのに働けない”――このもどかしさは長い長い入院生活を続ける毎日の中で、想像以上に心に堪えました。
もう一度、私らしく働きたい
それでも、「自分のペースで働ける場所なら、また再開できるかもしれない」と思ったとき、真っ先に思い出したのがキャリア・マムでの在宅ワークでした。思い切って連絡をしてみると、スタッフの方々が「覚えていますよ!」と温かく迎えてくださって……。
孤独になりがちな病室の中で、“また社会とつながれた”という実感に胸がいっぱいになりました。
その瞬間、「ああ、私はやっぱり働くのが好きなんだ」と素直に思えたのです。
次回は、そんな私が最初に在宅ワークを始めた「キャリア・マム時代」のお話をお届けします。
子育てをしながらどんな風に仕事をしていたのか、リアルな当時のエピソードを交えながらお話ししますので、ぜひお楽しみに!

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