【第1回】働きながら向き合う親の介護 突然の母の異変、これって認知症?
こんにちは、新人ライターのmarcoです!
私の介護の始まりについてお話します。
元気に一人暮らしをしていた母に異変が起きたのは、まさに突然のことでした。実家近くに住む弟から「母が変なことを言い出した!」と連絡が入り、私は夜中にタクシーを飛ばすことに。そこで見たのは、幻覚におびえる母の痛々しい姿でした。
その日がきっかけで、私は母を引き取り、介護を始めたのです。しかし、介護の知識はゼロ。仕事との両立にも不安を抱え、戸惑うばかりでした。しかし、知識を得るために一から介護を学ぶことで、少しずつ道は開けていきました。
これから介護に向き合うワーカーさんに、母の介護を通して得た気づきや経験をお伝えできればと思います。
認知症って?
母の異変に気づいたとき、まず考えたのは「認知症なのか?」という疑問。そこで内科医に相談すると、診断の専門は精神科だと聞かされ、「え?精神科?」と不安を抱えながら受診したことを思い出します。
CTやMRI、SPECT(スペクト)検査を受けた結果、母は脳血管性認知症と診断されました。さらに、幻覚の原因はそれまで服用していた睡眠導入剤の可能性が高いことがわかり、症状を改善する薬を見つけることから、治療が本格的に始まりました。 認知症の診断は想像以上に複雑で、治療の第一歩は「正しく知ること」でもあるのです。
夜中の介護はつらい!
昼間は家族や親類の協力を得て、なんとか仕事に行くことができました。しかし、夜は私ひとりで対応することに。
薬の効果は未だ確認できず、病状は変わっていません。夜中、母は何度も目を覚まし、「寝られない!知らない人がそこにいる!死にたい!」と私を呼びます。そばに付き添いなだめ続け、気づけば朝を迎える日々。
母がようやく眠る頃、私は出勤の時間。通勤電車に揺られながら、自分の体調にも不安を感じ始めるとともに、家族の協力にも限界があると思うように。介護と仕事を両立させるためにも、もっと情報を集めなければ!
まず地域包括支援センターへ行こう!
公的な介護サービスを利用するには、まず介護認定を受ける必要があります。その際、欠かせない存在はケアマネージャーです。私は地域包括支援センターを訪れ、母に合ったケアマネージャーを紹介してもらいました。
そこで実感したのは、ケアマネージャーの頼もしさ。まず、サービス担当者会議を開き、必要な担当者を招集。ディスカッションを重ねながら、各担当の役割と目的を明確にし、母に最適なケアプランが作成されました。その結果、日中通えるデイサービスの利用が決まったのです。
さらに、私の睡眠不足を心配し、短期間の宿泊が可能なショートステイを提案してくれたのもケアマネージャー。2泊3日でしたが、久しぶりにぐっすり眠れたあの心地よさは忘れられません。ありがとう!ケアマネージャー!
まとめ
突然始まった親の介護に戸惑い、苛立つ日々。しかし、何も知らなかったからこそ、少しずつ学びながら前に進むことができました。すべてを自分で抱え込まず、周囲に助けを求める大切さを知り、地域包括支援センターやケアマネージャーの存在は私の肩の荷を軽くしてくれました。
また、平日の通院や施設訪問が増える中、理解を示し支えてくれた職場の仲間には感謝しかありません。さらに、コロナ禍での在宅ワークへのシフトは、介護と仕事の両立を見つめ直す大きな転機となりました。この経験を通じて感じたことを、今後少しずつお伝えしていきたいと思います。

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