【第2回】ちょっと待った!仕事と介護、両立のリアル~どう乗り切る?介護サバイバル「頼れるサービスと準備のポイント」 

こんにちは。SAYURIです。

「仕事と介護の両立」をテーマにお届けする連載の2回目。今回は、介護が始まる前に私が準備したことや、役立つ介護サービスについてお話します。

介護が始まる時に行ったこと

介護休業制度は、自分が直接介護するためだけでなく、働きながら介護を続けられる体制を整えるために活用すると効果的です。家族が安心して生活できる介護体制を整えるために、介護の必要性を感じたら、すぐにお住まいの区役所や地域包括支援センターで介護保険の相談・申請をしましょう。

まずは、地域包括支援センターに行って、介護保険の申請を通じて、要介護認定を受けることが第一歩になります。地域の介護サービスの情報を集めておくのも良いでしょう。どんな介護サービスが良いか家族で話し合い、担当のケアマネジャーに伝えると、サービスの手配をサポートしてくれます。どんなサービスがあるか分からないときは、生活上で困っていることを相談すると、適切なサービスを提案してくれるでしょう。

介護保険サービスについて

介護保険サービスには、以下のような選択肢があります。

  • 通所介護(デイサービス)
  • 訪問介護(生活援助、身体介護)
  • 訪問看護
  • 訪問リハビリ
  • 訪問入浴
  • 小規模多機能型居宅介護
  • ショートステイ
  • 福祉用具レンタル(杖、歩行器、車椅子、ベッド等)
  • 住宅改修(手すり等)

仕事と介護の両立に役立つサービス

通所介護(デイサービス)

送迎付きで過ごせるため、日中仕事をしながら介護をしている人にとって、デイサービスは心強い選択肢です。
我が家でも、家での入浴が難しくなった家族が車椅子のまま入れる大きなお風呂のある施設を利用するようになり、私も安心して仕事に取り組むことができています。
最近は様々な特色のあるデイサービスがあります。入浴サービス、趣味活動、社会交流、リハビリ特化型、一日型デイと半日型デイがあるので、活動内容と活動時間を確認して、一緒に見学して決めると良いでしょう。

訪問介護

自宅にヘルパーが来てくれて、買い物・料理・洗濯・掃除などの「生活援助」、排泄・おむつ交換・清拭・自宅のお風呂での入浴などの「身体介護」の2つのサービスを受けることができます。
同居家族がいると利用できないと言われることもありますが、仕事などで日中対応できない事情があれば、まずは相談してみましょう。

訪問看護

病気やケガなど医療的なケアが必要な方の自宅に、看護師が訪問してくれるサービスです。
我が家でも、月に2回ほど定期的に訪問してもらっており、体調の急変や緊急時にも対応してもらえるサービスを利用しています。急な発熱や転倒時など、何かあった時に駆けつけてくれるので、とても心強いです。

小規模多機能型居宅介護

利用者の状況や希望に合わせて、「通い」「宿泊」「訪問」のサービスを柔軟に組み合わせ、在宅で生活するために必要な支援をしてくれます。「通い」で顔なじみの職員が、「宿泊」や「訪問」でも対応してくれるのがメリットです。

ショートステイ

家族に休息が必要な時や、冠婚葬祭などの外出時、1日~30日まで利用できます。
老人保健施設併設のショートステイでは、在宅復帰に向けてのリハビリをしてくれるところもあります。特別養護老人ホーム併設のショートステイもあります。

福祉用具レンタル

福祉用具レンタルは、被介護者と介護者が安心して自宅で生活できるように、さまざまな機材を借りられるサービスです。
杖や歩行器など、月々100~500円程度※で借りられます。要介護2以上で車椅子、介護用ベッドが借りられます。

※負担割合や機種により異なります

住宅改修

手すりの設置、段差の解消など、住環境を整えるのも大切です。支給限度額は20万円までとなっています。

まとめ

介護に備えて、制度を理解し、必要なサービスを適切に選ぶことが大切です。支援を上手に使いながら、仕事と介護を無理なく両立できる方法を考えていきましょう!

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