病室からお届け!母と子の奮闘記〜診断の瞬間と、家族の動揺〜

こんにちは!前回は、息子の体調に違和感を覚え、病院へと駆け込むまでの経緯をお話ししました。
今回はその後、突然告げられた入院と、病名を聞いたときの家族の動揺について書いてみたいと思います。
突然の入院生活の始まり
検査後、いきなり「今日から入院してください」と告げられました。
あまりに突然で頭が真っ白に。
それでも「足の痛みだけだし、息子も元気そうだし、きっとすぐに帰れるだろう」とどこかで楽観していました。
しかし次の日、主人と一緒に呼ばれ、医師から「いくつかの病気が考えられるが、小児白血病の可能性が高い」と伝えられました。もしそうならば早急に治療を開始する必要があり、そのために検体を国の検査機関へ送るとのこと。結果が出るまでに1週間かかると言われ、「その間は心を落ち着けて過ごしてほしい」と説明されました。
本当に辛かった一週間
一気に様々なことが頭を駆け巡り、残ったのは「絶望感」。
私は先生の目の前で声を出して大泣きし、本当に心の底からどん底に突き落とされた気持ちでした。しばらくは立ち直れず、息子の笑顔を見るたびに涙があふれ、息子に「ママ大丈夫?」と心配されるほど。
私は「ごめんね」と言いながら泣くことしかできませんでした。頭の整理もつかず、ただただ「なんで、どうして」の繰り返し。1週間という時間は果てしなく長く感じられました。
それでも、診断が出るまでの間に「絶対にまた家族で暮らすんだ」と少しずつ前向きな気持ちも芽生えてきました。
告げられた病名と、私たちの覚悟
一週間後に正式に『小児白血病』という病名が告げられました。正直「やっぱりか」という気持ちもあり、覚悟していた分、前よりも冷静に先生の話を聞くことができました。
先生からも「今の医療ではきちんと治療をすれば寛解(完治ではないけれど、がん細胞がない状態)が可能。治療を終えれば、ほかの子と変わらない日常を過ごせる」と励まされました。
約8か月にわたる治療スケジュールを聞き、「絶対治る、大丈夫!」と自分に言い聞かせ、私にできることは、息子と少しでも楽しい入院生活を送ることだと気持ちを切り替えました。
主人も同じように不安を抱えていたはずですが、私のように取り乱すことはなく、背中をずっとさすって支えてくれていました。私の両親や姉は遠方に住んでいるため、電話で事情を伝えたのですが、「いっぱい泣いていいよ、我慢しなくていいからね」と声をかけてくれました。その言葉に救われ、病院の駐車場で1人声をあげて泣いた夜もありました。でもその涙のあとには「よし、頑張ろう」と少しずつ前に進む気持ちが戻ってきました。
そして何より驚かされたのは息子自身の様子です。これからの長い入院生活や治療について伝えると「うん、わかった」とすぐに受け入れてくれました。入院生活が始まっても看護師さんに笑顔で挨拶したり、いつも通りの無邪気さを見せる息子。その強さと明るさに、今でも私が励まされる毎日です。
――次回は、いよいよ入院生活のお話です。
「病室ってどんな感じ?」「1日の流れは?」そんなリアルな部分を、親子のやりとりやちょっとしたハプニングも交えてお届けしたいと思います。少しでも明るい気持ちで読んでいただけたら嬉しいです。

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