「入院費、施設利用費、いくら使えるの?」親の懐事情がわからない

皆さんは仕事と介護を両立するとき、どんな「マインド(心構え)」でいますか?
こんにちは、わたくし「三刀流」と申します。
これは介護が始まったばかりの、「私がやらねば! うまく解決してみせる!」と、刀を3本腰に差し、意気込んでいた頃のお話です。

皆さんは、「親の懐(ふところ)事情」を把握していますか?
今回は、「父の入院と施設利用の計画を任された経験」から得られたスキルのお話です。

「予算が見えない」計画づくり

82歳の父が難病で入院したとき、私は同行だけでなく、今後の入院やリハビリ施設利用の計画も任されました。
ところが、ここで大きな問題に直面します。

「いくら使えるのか、わからない。」

個室を使ってよいのか。
レンタルパジャマを利用してよいのか。
少し費用の高い施設を選んでもよいのか。

判断の基準になる「予算」がわからなかったのです。

「個室に入りたい父」と「許さない母」

父に聞くと「お金はあるはずだ」と言います。
一方、母に聞くと「そんな余裕はない」と言います。

具体的な金額を二人とも言わないので、どちらが正しいのかわかりません。
結果として私は、できるだけ支出を抑えた計画を立てました。

個室は避け、レンタルサービスも最低限。施設も費用を重視して検討しました。

予算がわからない以上、慎重にならざるを得なかったのです。

あとから知った「使えるお金」

父が亡くなったあと、母から通帳を預かりました。
そこで初めて、父が希望していた個室入院やリハビリ施設に使えるお金があったことを知りました。

母に理由を聞くと、
「いつ入院や施設利用が終わるかわからないでしょ。だから最低限にしておかなくちゃと思ったの。だって、お父さんに全部使ったら私が使えるお金が……」

その言葉を聞いたとき、メンタルアカウンティング(心の会計)って大事だなぁと実感しました。
これは行動経済学の用語で、使用目的や心の持ちようによってお金を色分けしておくことです。
「年金だけでは足りない時の補填資金」や「医療や介護のためだけに使う資金」というように分けておくことです。

「ご予算は?」仕事ならドライに聞ける

もしこれが仕事だったなら、

「本件に充当される想定のご予算、あるいは上限の目安について、お聞かせいただけますでしょうか」

と、粛々と進めていたと思います。
仕事では当たり前のプロセスです。

しかしこの時の私は、「介護にも時にはビジネスライクな視点が必要」というマインドを持っていませんでした。

そのため感情が入り込み、ドライに聞くことができなかったのです。

まとめ

介護にも「情報共有」「予算の見える化」が必要です。

今回のことで磨かれた私のスキルは、
「メンタルアカウンティング(心の会計)で資金を管理すること」
でした。

自分の介護費用は生活費とは別の通帳に準備して、いざという時に子どもたちへ渡しておこうっと……。

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