病室からお届け!母と子の奮闘記〜10.母と子の物語を通して伝えたいこと

こんにちは。

これまで、息子の病気が分かった日から、入院生活、病室での働き方、そして在宅ワークという選択肢についてお話ししてきました。
今回が、この連載の最終回になります。最後は、「母と子の物語を通して、今の私が伝えたいこと」をまとめてみたいと思います。

今できることに目を向ける

息子の病気が分かったあの日、私の世界は一度止まりました。「どうしてうちの子が?」という気持ちと、不安と、先の見えない状況。正直、前向きなことなんて何ひとつ考えられませんでした。けれど、入院生活が始まり、病室での毎日を重ねる中で、少しずつ気づいたことがあります。

それは、「できないこと」ばかりを見るのではなく、「今できること」に目を向ける大切さです。息子は、治療という大きな壁に向き合いながらも、日々を一生懸命生きています。そんな姿をそばで見ていると、私自身も立ち止まってはいられないと自然に思うようになりました。母として支えること。そして、一人の人として自分を保つこと。その両方があってこそ、長い付き添い生活を続けていけるのだと、今は感じています。

在宅ワークが支えてくれたもの

在宅ワークは、そんな私を支えてくれたひとつの居場所でした。たくさん稼ぐためでも、キャリアアップのためでもありません。「今日も少しできた」「社会とつながっている」と感じられることが、心のバランスを保つ助けになってくれました。

働くことには、「これが正解」というひとつの形はないのだと思います。今の暮らしに合わせて、形を変えながら続けていくこと。それは決して妥協ではなく、その時々の自分や家族を大切にするための選択なのだと感じています。

母と子の物語は続いていく

息子はおかげさまで病気も寛解へと向かい、退院後は長い維持療法の期間に入っていきます。まだまだ先への不安が完全になくなることはありませんが、一日一日を大切に、家族みんなが笑って過ごせるように。そして、自分自身のことも労わりながら、前へ進んでいけたらと思っています。

この連載が、同じように子育てや介護、家族のケアと向き合いながら働くことに悩んでいる方にとって、「こんな形もあっていいんだ」と、少し肩の力を抜くきっかけになっていたら嬉しいです。

母と子の物語は、まだまだ続いていきます。先のことは分からなくても、今日を大切に積み重ねていく。そんな毎日を、これからも親子で歩んでいきたいと思います。

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。

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