介護と両立!スキマ時間でも働きやすい在宅ワーク5選

在宅介護では、食事準備やトイレ介助、服薬サポート、通院付き添いなど、短時間の作業が朝から夜まで分散しがちです。一方、通勤が必要な仕事はまとまった時間を確保する必要があり、「仕事と介護の両立は難しい」と感じていませんか?
その解決策となるのが「在宅ワーク」!
在宅ワークなら出勤、通勤の必要はなく、自宅で介護の合間、スキマ時間を活用して無理なく仕事と介護を両立させることができます。
在宅ワークは、ひとりで対応するものからみんなで取り組むチーム型まで、お仕事の内容はさまざま。介護で心配な状況のときも、チームのマネージャーやメンバーと連携をとりあって、無理なく稼動できる時間で働くことができます。
チーム型で取り組む仕事は、いざというときに相談できるマネージャーやメンバーがいる、というだけでも、大きな安心材料ですね。
そして、仕事を通して社会とつながったり、新しいことを知るきっかけになったりするのも仕事のよいところ。
働くことで、介護とは違う部分で、生活にワクワクや楽しさがある、ということも実感できるでしょう。
介護をしていても、働くことをあきらめたくないあなたへ、介護中でも働きやすい在宅ワークの特徴や注意点、始める前のポイントを解説します。
介護中でも働きやすい在宅ワークの特徴
家族を介護している人にとって、介護と両立させて働きやすいのが在宅ワークのメリットです。副業として在宅ワークを行う人も多いもの。さまざまな働き方ができる在宅ワークには、どのような特徴があるのでしょうか。
柔軟な働き方ができる
介護をしていると、急な出来事やフレキシブルな対応が必要になることも多いでしょう。在宅ワークであれば、介護や自分の都合に合わせて自由に働くことができます。通勤する必要もないため、通勤時間の分も作業に充てることが可能です。
在宅ワークは短時間でも対応できる業務が多く、まとまった時間を確保する必要がありません。例えば、1件あたり数分程度で終わる作業の場合は、作業ごとに数分単位で中断できるため、自分の都合に合わせた稼働時間で仕事をすることができます。時間がある場合は数時間連続で、スキマ時間には10分だけ作業するといった柔軟な働き方も可能です。
場所を選ばない
在宅ワークは、仕事ができる環境さえ整っていれば、どこでも働くことができます。自宅はもちろん、近所のカフェやコワーキングスペースなどで作業をすることも可能。実家に通って親を介護している場合には、実家で介護の合間に作業するのも良いでしょう。
仕事をする場所を選ばないため、介護にありがちな急なトラブルや呼び出しにも対応することができます。呼びかけにすぐに応じられる状態で働けるのは、介護中の方にとっては大きな安心となるでしょう。
なお、在宅ワークを始める際には、作業できる環境を事前に整えておくことが必要です。
スキルに応じた仕事
在宅ワークにはさまざまな種類があります。文章を書くことが得意ならライティング、事務の仕事経験があるなら在宅事務など、自分の得意なことやスキルに応じた仕事をすることができます。
介護や育児の経験を活かせる仕事もありますし、介護中・子育て中の方を歓迎している企業もありますので、そういった環境から在宅ワークを始めてみるのもおすすめです。
在宅ワークは、スキルアップによって収入を上げることも可能です。継続して仕事を行うことで単価アップとなる場合もあるでしょう。仕事に慣れてきたら、実績や資格などを活かした仕事にチャレンジして、収入アップを目指すのもひとつの手です。
在宅ワークには特別な技術が不要な仕事や、未経験から始められる仕事もたくさんありますので、まずは自分にできることや得意な分野から挑戦してみてはいかがでしょうか。
まずは自分ができることを確認してみましょう。
在宅ワークの注意点
安心して無理なく在宅ワークを進めるために、事前に注意点を確認しておきましょう。ここでは、仕事の進め方や適切な仕事選びのポイントについて解説します。
スケジュール管理

在宅ワークは自分で仕事を受注して作業し、納期までに納品するといった流れが多いもの。そのため、仕事をする上では自分で仕事量やスケジュールの管理を行う必要があります。注意すべき点としては、スケジュールをあまり過密にしないこと。特に介護をしている場合には、急な出来事に対応しなければいけないこともあるでしょう。余裕をもってスケジュールを組むことで、無理なく仕事と介護を両立させることができます。
タスク管理
仕事をする際にはタスク管理をしっかりと行いましょう。やるべきことをリスト化したり、リマインドツールを使って納期管理をしたりと、自分で受けた仕事はきちんと管理することが必要になります。無料のタスク管理サービスやスマホアプリを利用するなど、きちんと自己管理(セルフマネジメント)をして仕事に臨むことが大切です。
適切な仕事を選ぶ
在宅ワークを始める際には、適切な仕事を選ぶことが非常に重要です。特に、仕事詐欺に巻き込まれないためには、以下のポイントに注意してください。
- 事前に料金を支払う案件に注意
「登録料」や「教材費」など、事前に料金を請求する案件には警戒が必要です。これらの費用を求める場合は詐欺の可能性が高いです。 - 仕事内容が不明確な案件を避ける
仕事内容が曖昧だったり、過剰に高い報酬を提示したりする案件には注意が必要です。このような場合、詳細を確認せずに進めると、トラブルに巻き込まれる可能性があります。 - 口コミや評判を確認する
案件提供者やプラットフォームの口コミや評判を事前に確認しましょう。同じプラットフォームや案件を利用した経験者のレビューは、信頼性を判断する上で役立ちます。
慎重に仕事を選ぶことで、トラブルを避け、安心して在宅ワークに取り組むことができます。
スキマ時間でも働きやすい在宅ワーク5選
介護のスキマ時間でも働きやすい在宅ワークを紹介します。
初心者でも取り組みやすく、パソコンとインターネット環境があればできる仕事ですので、初めて在宅ワークに挑戦する方にもおすすめです。
データ入力
データ入力は、クライアントが指定するフォーマットやソフトに、パソコンで文字や数字などを入力していく仕事です。具体的には、元データである名簿や名刺に書かれた情報、紙に書かれた契約書の内容、手書きのメモやアンケートの内容などを、パソコンでExcelなどに入力していく作業となります。元データはメモや画像、PDFなどさまざまです。
簡単なパソコンスキルがあれば取り組めるため、初心者でも始めやすい在宅ワークとして人気の仕事です。仕事を続けるうちにブラインドタッチができるようになるなど、スキルアップも期待できるでしょう。報酬は1件ごとの単価制が多く、短時間の作業でも収入を得ることができます。タイピングが得意な方や、コツコツ作業が得意な方、集中力に自信がある方、黙々と作業をすることが好きな方には最適な仕事です。
ライティング(記事作成)
ライティングは、仕事の内容に応じてWebライターやシナリオライターなどとも呼ばれます。ライティングの仕事は、クライアントが運営するWebサイトやブログなどの記事を執筆する仕事です。インターネット検索で上位に表示されるためのSEOライティング、商品紹介のためのセールスライティング、動画や音声メディア用のシナリオ作成など、一口にライティングと言っても内容はさまざま。最近ではAIインストラクションデータ作成の需要も増えつつあります。
また、執筆する内容やジャンルは、医療や金融関係などの専門的な知識を要するものから、エンタメや冠婚葬祭など身近なものまで幅広くあるのが特徴です。自分の経験や知識を活かせるテーマやジャンルを選ぶと良いでしょう。
ライティングは、設定された納期までに完成した記事を納品するスタイルが基本です。期日に納品できるのであれば、一気に書き上げても、数日に分けて仕上げても良し。自分のペースで進められるのが魅力です。未経験であっても挑戦できるので、文章を書くのが好きな人に向いている仕事です。
アノテーション
アノテーションとは、AI学習用のデータを作成する仕事のこと。AIに学習させたい特定のものを、画像やテキストデータの中から見つけてラベル付けを行う作業です。例えば、学習させたいものが「人」であれば、画像の中に写っている人を四角形などで囲んで「人」というタグを付けていきます。
案件によっては細かい作業が必要なケースもありますが、基本的には1つのアノテーション作業は数秒から数分と短時間で取り組めます。数十分程度のスキマ時間でも有効活用できるでしょう。専門知識がなくてもスタートできるので、在宅ワーク初心者にもおすすめ。近年はIT化が進み、AIやデータ関連の需要が高まっているため、継続的な仕事が得られる可能性があるのもポイントです。
動画や音声の文字起こし
文字起こしは、クライアントから送られる動画や音声データを聞き取って、文字に起こす仕事です。音声起こしと呼ばれることもあります。取り扱うデータとしては、講演会、会議、インタビューなどの動画や音声。これを再生して、聞き取った言葉をパソコンで文字に起こします。文字起こしによってテキスト化されたデータは、会議の議事録や動画テロップ作成などに使用されます。
文字起こしの種類は、素起こし、ケバ取り、整文の3つです。素起こしは、聞こえた言葉をそのままテキスト化するもの。「あのー」や「えっと」といった言葉も文字にします。ケバ取りは、「あのー」や「えっと」などの意味を持たない言葉をカットしてテキスト化する作業です。整文は、ケバ取り作業に加えて、話し言葉を書き言葉に直します。また、単語の順序を調整したり、助詞を補ったりして、正しくわかりやすい文章にする作業です。
AIで文字起こしができる時代になっています。AIを駆使して作業をすると効率がよいので、利用できる知識を身につけておくとよいでしょう。ただ、AIを過信せず、自己責任でチェックはしっかりおこなうようにしましょう。日本語は難しいため、AIでの文字起こしは完ぺきではありません。AIが起こしたテキストを修正したり、AIに学習させるための文字起こしのお仕事もあります。
文字起こしも細切れ時間で少しずつ進められる仕事です。専門知識がなくても取り組みやすいのがポイント。聞き取ることが得意な方や、タイピング作業が得意な方、根気の良さに自信がある方にはぴったりの仕事です。
事務代行
事務代行は、企業の事務作業を在宅で行う仕事です。企業ごとに業務内容が異なるため、自分の持つスキルや得意分野に合った業務を選びやすいのがポイント。黙々と作業したい、コミュニケーションを取りたい、実績や資格を活かして高レベルな事務作業に取り組みたいなど、自分のスキルや希望に合った働き方ができる求人を選びましょう。
具体的な業務内容の例としては、データ入力、資料作成、見積もり・請求書作成、電話やメールでの顧客対応などさまざまです。比較的ルーチン作業が多いため、慣れれば効率よく進められるでしょう。
事務経験がある場合はスムーズに始めやすいため、過去に事務職の経験がある方には特におすすめです。なお、基本的なパソコンスキルがあれば未経験でも挑戦可能な求人も多くあります。企業によって依頼している内容に幅がありますので、具体的な業務内容をよく確認してから応募しましょう。
在宅ワークを始める前に確認すべきポイント
いざ仕事を始めようとしても、何の準備もなしにはスタートできません。簡単に始めやすい在宅ワークですが、始める前には確認すべきポイントがいくつかあります。最初にきちんと準備を整えて、スムーズに在宅ワークを始めましょう。
スキルの確認
まずは自分のスキルや得意分野を洗い出すこと。在宅ワークにはさまざまな種類があります。数ある選択肢の中から自分に適した仕事を探すためにも、必ず現時点でできることや得意なことを確認しておきましょう。コツコツ取り組みたい、数十分単位の細切れ時間で働きたいなど、働き方についての希望も洗い出しておくことをおすすめします。なお、どの仕事であっても基本的なパソコンスキル、社会人として最低限のビジネスマナーやコミュニケーションスキル、自己管理能力(セルフマネジメントスキル)は必須と言えます。
作業環境の整備
在宅ワークでは、インターネット環境があることがほぼ必須条件です。実際に仕事をする場所がインターネットにつながるか事前に確認しておきましょう。仕事内容によっては、イヤホンやマイク、業務に使用するソフトやツール、またはそれらをダウンロードできるパソコン環境などが必要になります。
あわせて、使用するパソコンのスペックや容量についても事前に確認しておくことをおすすめします。調べものに使う程度であれば問題なくても、仕事となると動作が遅く感じる場合も多いもの。在宅ワークを始める前にパソコンを新調する必要はありませんが、実際に仕事をする際にストレスを感じないかどうかをチェックしておいた方が良いでしょう。
また、業務によっては、個人情報などの機密事項や、管理に注意が必要なデータを扱う場合があります。使用するパソコンのセキュリティ対策や、書類の保管場所の確保が求められる場合もあるため、注意しておきましょう。仕事を受ける際には、業務に関する注意事項をしっかり確認することが重要です。
無理のないスケジュール設定
仕事と介護を両立させる場合は、無理のないスケジュールを組むことが大切です。介護には急な出来事や予想外のトラブルはつきもの。例えば、普段よりも食事に時間がかかってしまった、体調不良やケガによって通院しなければならなくなったなど、当初の予定では仕事に充てられるはずだった時間が、突然確保できなくなってしまうことも少なくありません。スケジュールを詰めていた場合には、予定が狂った分は睡眠時間を削って仕事をしなくてはならず、結果的にかなり負担が大きくなってしまうケースもあるでしょう。
大切なのは、仕事と介護のバランスを最優先にすること。仕事のせいで、介護はおろか自分が体調不良になってしまっては元も子もありません。特にこれから在宅ワークを始める方は、余裕を持って少なめに仕事を受注することをおすすめします。
まとめ

介護をしながらでも無理なく収入を得る方法はたくさんあります。仕事と介護の両立には、スキマ時間に柔軟に働くことができる在宅ワークがおすすめです。在宅ワークの仕事にはさまざまな種類があり、基本的なパソコンスキルとインターネット環境があれば、未経験でも始められる仕事が豊富にあります。文章を書くのが好き、コツコツ作業が得意など、自分のスキルや得意なことに合った仕事を選ぶことができるのもポイント。まずは気軽に挑戦できる仕事から始めてみましょう。