在宅ワークで無理なく安定収入!介護と両立する働き方のコツ

自宅での介護をしていると、
「デイサービスの帰りの時間に合わせて帰宅しなくてはならない」
「いつ来るかわからない呼び出しに応じなければならない」
など、時間の制限や予測できない状況などが続くことが多く、仕事との両立に悩む方も多いもの。
そんな介護と両立して働きたい方には、在宅ワークがおすすめです。在宅ワークなら自宅で働くことができるため、介護のスケジュールや自分自身の生活リズムに合わせて柔軟に働くことが可能です。
スキマ時間はもちろん、長期的に安定した収入を得るための働き方のコツをご紹介します。

「自由なのに続かない?」在宅ワークが安定しにくいワケとは?

在宅ワークは自分のペースで働けるのがメリットです。
一方で、介護と両立しながらの在宅ワークは「自由なのに続かない」という声も。
在宅ワークが安定しにくい理由には、
・収入が不安定なこと
・納期が厳しいこと
・収入が伸びにくいこと
などが挙げられます。

介護は決まったパターンの生活が続くとは限りません。被介護者の体調が日によって変わることもあれば、介護者自身の体調や予定に応じて対応が必要になることもあり、突発的なトラブルに見舞われることもあります。介護に合わせたスケジュールで仕事をするとなると、時間的拘束がある仕事では、安定して収入を得るのが難しい場合があります。
納期が厳しい案件の場合は負担が大きくなるのも注意点です。受注時は余裕があると思っていても、突発的な対応が必要になって後に時間が足りなくなる可能性もあります。
また、スキルがないと案件の獲得が難しく、収入が伸びにくい点も続かない理由のひとつ。専門的なスキルや知識がない状態でスタートした場合、すぐに安定的な収入を得るのは難しいと言えます。

介護と両立しながら「安定した収入を得る」ための3つの工夫

介護をしながらの在宅ワークには、さまざまな制限があるのは事実です。「介護と両立しながら安定した収入を得るのはできないの?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。工夫をすれば、介護と両立しながら安定した収入を得ることも十分可能です。安定した収入を得るための3つの工夫をご紹介します。

1.収入源を分散する(単発+継続案件を組み合わせる)

ひとつの仕事で安定収入を得るよりも、収入源を分散する方が介護と両立しやすくなります。
例えば、データ入力やアンケートなどの単発の仕事は自分のペースで働けるため、介護での急な出来事にも対応OK。柔軟に働けるのは単発案件の強みです。
安定性を得るには、単発案件と継続案件を組み合わせるのもポイント。事務代行やカスタマーサポートの仕事であれば長期的に仕事が入ってくるので、収入が途切れるのを防ぐことができます。
また、まずは副業からスタートし、軌道に乗ってきたら収入アップを目指すのがおすすめです。高い報酬が得られる案件は、一般的にスキルや経験、資格が必要になることが多い傾向にあります。働き方に慣れつつ経験を積むためにも、まずは副業程度で気軽に続けられる簡単な仕事から始めましょう。

2.自分に合った「働き方のスタイル」を決める

自分に合った働き方や条件を見極めるのはとても大切です。介護と両立する上でのストレスを減らすためにも、まずは自分の働き方のスタイルを知っておきましょう。
フレキシブルに働くなら「業務委託」がおすすめ。スキマ時間であっても対応しやすいため、不定期な対応が必要な場合でも働きやすいスタイルです。一定の安定的な収入を得たい場合は「パート・契約社員・アルバイト」の在宅求人情報も視野に入れてみましょう。被介護者がデイサービスに行っている間など、決まった時間にまとまった時間が取れる場合には、継続的かつ安定した収入を得ることができます。

報酬・支払い方法

報酬がどのように払われるのか、いつ支払われるかをチェックしておくのも大切です。在宅ワークは業務によって報酬の支払い方法もさまざま。固定報酬か時給制か、報酬の支払い日は翌月なのか翌々月なのかなどをきちんと確認しておきましょう。

仕事内容

仕事内容を具体的に把握することで、自分に合った仕事を選べます。例えば同じ「事務作業」であっても、入力作業、チャット、資料作成、企業でのリモート営業事務などさまざまなものがあります。1つの仕事にかかる時間も、1分程度のものから数時間以上要するものまであるため、自分のスケジュールに合わせやすい業務を選びましょう。

時間や対応範囲

介護と仕事の両立において、時間や対応範囲は重要なチェックポイントです。例えば、急な呼び出しに対応しなければならない状況であれば、毎日決まった時間に勤務するような仕事は難しいでしょう。条件を指定して仕事を検索することで、より働きやすい仕事が見つかる可能性が高くなります。
業務内容についても、自分のペースでできるものがおすすめです。介護の都合に合わせることができる仕事や、無理なく続けられる仕事を選ぶと良いでしょう。

サポート体制

初めての仕事の場合は、未経験でも安心して始められるサポート体制が整った仕事がおすすめです。未経験可の仕事であっても、いざ働いてみたらやり方などを指示してくれなかったり、業務について質問できる相手がいなかったりと、サポート体制がない可能性もあります。仕事を探す際や応募の際には、サポート体制についてもチェックしておくと良いでしょう。

3.介護しながら働きやすい環境を整える

在宅ワークであっても、働きやすい環境を整えることが重要です。仕事部屋を設けることが難しい場合は、リビングの一角に仕事専用のスペースを作るのも良いでしょう。仕事専用の環境を整えることで、気持ちも仕事モードへと切り替えることができます。
業務においては、音声入力やタイマーといったツールを活用することで、作業の効率化や時間管理がしやすくなります。たとえば、ライティングやメールの下書きなどの入力作業には音声入力が便利です。両手が使えないタイミングでも声で作業を進められるため、介護の合間でもスキマ時間を有効に使うことができます。また、作業時間を区切りたいときにはポモドーロ・タイマーなどを使って「25分作業・5分休憩」といったリズムをつくると、集中力を保ちながら効率的に進められます。
無料で使えるスマホアプリなどもたくさんありますので、自分に合ったものを活用しましょう。
また、仕事のスケジュールによっては、家族や介護サービスの協力を得ることも大切です。たとえば、「月曜日だけはオンライン会議が入る」など、事前に仕事の予定がわかっている場合には、その時間に合わせてデイサービスを利用したり、家族に介護をお願いしたりすることで、作業に集中できる時間を確保しやすくなります。こうした「集中できる時間帯」や「安心できる環境」を意識的に作ることで、在宅ワークと介護の両立がより現実的になります。

安定した在宅ワーク事例

在宅ワークに興味はあるけれど、「本当に続けられるのかな?」と不安に思う方も多いかもしれません。
ここでは、実際に在宅で安定収入を得ている方々の事例をご紹介します。
ライフスタイルに合わせた働き方を叶えた2つのケースを、ぜひ参考にしてみてください。

事例1:1日2時間のライティングで月2万の安定収入(40代女性) 

介護や育児の合間に、自分のペースで執筆をスタート。
週に1本の記事作成を続け、業務委託契約を結んで、長く安心して働ける環境を手に入れました。

事例2:週4日リモート業務で社会とつながりながら働く(30代女性)

週4日、1日3時間の在宅Web制作業務で安定した収入を確保。
通信ツールを活用しながらチームと連携し、リモートでも社会とのつながりを感じながら、安心して働ける環境を築いています。

まとめ

介護をしながら仕事をする場合には、無理なく続けられる働き方を見つけることがポイントです。安定的な収入を得るためには、スキマ時間だけでなく、複数の仕事を組み合わせるなどの工夫も大切。実際に仕事を始める前に、自分にはどのような仕事が合っているか、介護との両立をしやすいかなど、きちんと整理しておくと良いでしょう。
また、仕事をする上では環境を整えることも重要です。作業用のスペースを設ける、家族の支援や介護サービスを利用するなど、仕事に集中できる環境づくりをすることで、無理なく仕事を続けることができます。周囲のサポートを活用しながら、無理のないペースで自分らしく働きましょう。